2019.1.26 留学生と京都市民の伝統文化工芸体験
2019年1月23日(土)、京都市民5名と外国人留学生5名が参加しての伝統文化・工芸体験交流会が実施されました。この度は、京都市上京区にある安達くみひも館での京組紐を使った小物作りに挑戦しました。
京組紐(くみひも)は平安時代より千年有余にわたる京都の歴史と歩みをともに、幾多の試練を受けながら今日まで伝統を受継いできました。組紐(くみひも)は一本一本の糸が綾をなす芸術品であり、このような優雅な伝統工芸品は王城の地として久しく栄えた京都でこそ育ちえたものです。
体験は約1時間後、各自オリジナルのブレスレット、キーホルダーを作り上げました。
その後、地下鉄移動にて京友禅体験教室の「丸増西村屋」へ移動し、風呂敷包み方と京友禅染め体験のを楽しみました。移動時や休憩時間の際には、京都市民と留学生との楽しい会話が行われ、今後の交流へのきっかけとなったツアーとなりました。
風呂敷の包み6種体験
京友禅染め体験
【留学生参加者のご感想】
Lunaさん インドネシア出身 立命館大学 国際関係部 M1
留学してる国の文化を勉強できてよかったです。インドネシアにもバティックというろうけつ染め布地の特産品があります。日本の工芸文化を絶やさないために、こういう楽しくて、お土産のあるイベントを行うのもいい方法です。
Isabelさん チリ出身 立命館大学 国際関係部 PhD Program, 1st year
素晴らしいイベントでした。チリにはマプチェ族の伝統的な銀細工の技術が高く評価されています。近年では、マプチェ族の文化を伝える機織や手工芸品が観光みやげなどになってます。チリの伝統文化もなくなっているので、若者にはどうやって伝統文化を守っていくのか難しい課題です。
任さん 台湾出身 立命館大学 情報理工学 修士一回生
伝統文化の発展し続く方法は、政府と民間が一体となり、学校の授業を通して学生に知らせることです。
王さん 中国出身 立命館大学 国際関係部 1st Year
今日の文化体験は楽しかったです。旧暦の新年に、家のドアに赤い紙に書かれた書道や切り紙を貼るのが中国の伝統ですが、こういう伝統工芸は今もなくなっています。また、新年の晩御飯は家族で一緒に作り小籠包を食べることだったのですが、今は買うことになっています。伝統文化の楽しさがなくならないように守っていくことが重要な課題です。